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平成26年度東和支部秋季研修会

平成26年11月8日(土)〜9日(日)
東和支部では11月8日(土)〜9日(日)有馬温泉「欽山」において19名参加のもと秋季研修会を行った。今回は賛助会員に自社PRまたは業界の動向などについて話をしていただくという場を設け、丸楽紙業梶A合同インキ鰍フ2社にPRしていただくこととなった。
研修会の冒頭に、新会員としてSS紙工社 松村氏の紹介と挨拶があったあと、まず、丸楽紙業梶@山口氏よりPRいただいた。
紙業界の動向ということで平成26年の紙・板紙の内需試算の説明があった。対前年比からの出荷が0.7%落ちる試算となっており、2006年が内需のピークでそこから2014年までで14%も下落してきている。人口減、少子高齢化の構造的な問題もさることながら、消費税増税による駆け込み需要の反動減、消費マインドの冷え込み、近年における紙の出版物の減少、ネット媒体の増加に伴う広告の紙離れ等マイナス要因が影響する試算となっている。またベネッセショックによりDM向けの需要の落込みが激しく製紙各社も減産を強いられている状況である。そんな中でも2大大手の王子製紙、日本製紙においては内需の出荷量は減っているが海外への売上を伸ばすことにより売上自体は増えているようだ。
そのような状況の中で、紙の卸業としては、紙を差別化するのはなかなか難しいため、機械であったり電子関連の分野を紙にからめて戦略を図っていこうと考えているとのPRであった。
続いて合同インキ 竹内氏にPRいただいた。
インキ業界も厳しい状況が続いており、大手のメーカーはインキ以外のところで利益をあげているが、中小のメーカーとしてはどのようにして企業維持をしていくのか、選択を迫られる時期にきているのが現状である。技術開発・営業展開していく上で新たな分野にということでその一つとして数年前から偽造防止関係の商品に力を注いでいる。
偽造防止とは同じものを作らせない。また、形状が同じでも判別できるものと考えている。合同インキでは形状が同じものでも識別できるスタイルのものを開発しているとのこと。
■特殊黒インキ+検証ライトシステム:検証ライトを照射する事で他の黒と違う反射光を返す特殊インキで、ライトを照射することにより特殊インキ部分のみ反射するといったシークレットマーキングが可能となる。
■蛍光発色インキ:白地のものに汎用ブラックライトを照射する事で鮮やかに発色する。
■特殊半透明インキ+専用検知器システム:音反応タイプのもので検知器をかざすと音がする。インキと検知器がセットになっているので片方だけでは効果がなく、検知器に内蔵されている基盤を流用すれば形状はどのようにもできる。最近、大手玩具メーカーで偽造防止効果精度が高いということで中国向けの商品に採用があったとのこと。中国ではすぐに模造商品が作られることから中国向け商品には需要が大きいだろうことが想像できる。
上記3つの商品に関してはUV印刷が前提となり、印刷インキとしては安いものではないが、最終クライアントに印刷物ではなく商品として見ていただければ、決して高いものではないと思っていただけるとのPRであった。

続いて中原支部長より、支部内で会員同士が具体的にどのような仕事をしているかよくわからないという声を聞くので、お互いの仕事を知っていただくのと実際の仕事につながるように、ラフな形での発表会のようなものを計画しており、作道印刷がオープンした「セイリングデイズ大阪」という施設を利用してやっていこうと考えているという話があり、作道副理事長から「セイリングデイズ大阪」について補足説明があった。

コワーキングスペースで、狙いとしては、人が集まってくる場所を作りたかった。色んな人との接点がそこで生まれて色んな人との引き合いができ、実際の仕事につながる。勉強会、セミナーをやったり、イベントをやったり、イベントの実例としては学生にサブカルのイベントを企画させそこで学生との接点が生まれてジョイントで何かをやっていこうという展開を考えたり、また、あるメーカーが突然やってきて商品開発を手伝ってくれないかという引き合いがあったりする。

ODMで大手の下請けをずっとやってきたような中小メーカーは、自分たちで商品を開発する場合、技術は持っているが売り先、売り方などで悩まれていることが多く販促部分での支援要望があったりして、様々な方面から人が集まり仕事の機会が生まれる。印刷業界は営業面で攻めていくというものが足りないと思っているのでそれを補っていくような事業展開をしていきたいとの説明があった。

研修会は1時間ほどで終了し、その後温泉で疲れを癒し、懇親会へ。所用で研修会に参加できず、懇親会から参加となった新会員 株販の尾寅社長の紹介と挨拶があり、おいしいお酒と料理を存分に堪能し、情報交換並びに懇親を深めた。懇親会終了後は2次会ということでカラオケバーに移って大盛り上がり。翌日は皆で朝食を取ったあとに散会となったが、しばらくお部屋でのんびりとくつろぐ方もおられ至福のひとときを楽しんでいただけたようだ。
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