設備投資税制/助成金活用セミナー

東和支部では9月8日（月）午後4時30分より東産業会館にてＯＡＧ税理士法人大阪より大谷洋一郎講師をお招きして「設備投資税制/助成金セミナー」を開催し、各支部から32名が参加した。
アベノミクス第3の矢とはどういうものか概要説明があり、今回のメインとなる生産性向上設備投資促進税制及びその他設備投資税制、各種補助金・助成金などの説明があった。生産性向上設備投資促進税制については、ベテラン税理士の大先生曰く、こんな税制今まで知らないというようなすごい制度のようだ。26年1月に創設されたが経済産業省の中間報告によると1月の申請件数が2件だったのが2月/10件→3月/500件→4月/2500件→5月/6000件→6月/1万件と飛躍的に伸びており、かなり積極的に動かれている経営者が多く市場を賑わせている税制とのこと。何らかの設備投資をする場合にかなりの割合で優遇税制が使え、今までの設備投資税制は製造業に限定される場合がほとんどであったが、製造業のみならず非製造業も活用可能で、大企業から中小企業までほぼ全ての企業で対象となる。照明をＬＥＤに変えるということでも使えるようだ。
各種設備投資税制を使うことによって節税につながるが、効果的な節税のためにはしっかりとした投資計画を立てることが重要だとのこと。経験上、経営者の方が税金対策のためにと出される案は脱税にあたる場合が少なくないので、自社の経営状態を見直す意味も含めて税理士等の専門家にご相談いただき、しっかりとした投資計画を立てて下さいとのことであった。また、税制のことを知らずに工場だけを建ててしまった後に税制を知り申請しようとしたが、事前に投資計画を提出していることが条件のためだめだということになり、工場内部の機械やシステムについてはまだ何も手をつけていなかったので、それらについてはそこから投資計画を提出し対象となったという事例もあり、補助金・助成金も含め事前申請が必要なことも多いのでそのあたりもご注意くださいとのことであった。
約90分に渡っての解説であったがとても分かり易くたいへん参考になるセミナーであった。