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第4クール第2回 創造交流会「東和塾」開催

11月19日(火)
11月19日に第4クールとなる今期2回目の東和塾が開催された。前回に引き続き、会場はリコージャパンのショールームをお借りし開催された。現在東和塾は組合員企業より「自社の新たな取り組み」をテーマとして、自社の新規商品や新しい取り組み等をプレゼンテーションして頂いている。今回の東和塾は総勢26名にて開催された。
まず開会にあたって木原支部長より「会社は変わらずして継続はないと思います。この東和塾をきっかけに、自社の強みや取り組みを振り返っていただく良い機会としていただきたい」との挨拶があった。続いて、前回の東和塾で発表を頂いた株式会社美販の尾寅氏、白石封筒株式会社の宮崎氏より、前回の内容を受けての振り返りを行って頂いた。気付きや改善点、新しい取り組み方など、発表を通じて新しい発見をされていた。
株式会社美販様では、アライアンスを組まれた広告制作会社である株式会社JAMSTORE様の、リモートワークならではのコミュニケーションや業務形態についての質問が多かった。「コミュニケーションが取れずに仕事が進まない」「担当者が変わるとスムーズに仕事が進まない」といった、制作会社を使うお客様ならではのご意見に対し、株式会社JAMSTOREでは「担当制×二名体制×教育」でケアすることで、満足度の向上を図っている。中でも、「教育」に関しては、「JAMフリーカレッジ」という「立場を問わず、共に学び合える有料オンラインコミュニティ」サービスを展開しており、日々トレンドワードやツール、知識をアウトプットし合いながら学んでいる。「家庭の事情でキャリアを諦めない会社(社会)を創る」を理念に、日々進化するのが、株式会社美販の強みだ。
白石封筒株式会社様では、主に告知活動についての質問が多かった。宮崎氏により、非常にわかりやすく回答していただいた。TwitterやInstagram、HPなどのSNSへの展開、イベントや展示会への参加も行っており、受注の利便性などの改善を日々目指している。また、受注先を精査することで対応力を上げ、リピート率を上げる試みも行っており、定期的に会社訪問なども行っているとの事。
振り返りを行って頂いた後は、組合員企業2社にプレゼンテーションを行って頂いた。
最初に株式会社大平商会の松村氏より「大平商会の取り組み」について発表を行って頂いた。創業から72年、紙の総合商社として各種メーカーの紙を幅広く取り扱っている。主に王子製紙・日本製紙を中心に、特殊紙や板紙も対応し、紙の注文を断らない安定供給を行っている。朝便・昼便・夕便の3配達であり、柔軟に対応できるフットワークの軽さが強みでもある。そして、紙の知識だけでなく、印刷、加工の知識を持った営業マンによるお客様への提案も、大平商会を選んでいただける理由だ。他にも、お客様の「困った」を解決していく中で、印刷加工のお手伝いも行ってきた。「経験が大平商会の力である」と松村氏は力強く語る。紙以外のご提案として、表面加工やダンボールの取り扱い、シュリンク包装、断裁や製本等の加工も手がける。「これからも、『困った時の大平商会』と言ってもらえる様に、お客様と寄り添っていきたいと思います」と、最後に松村氏は力強く語った。
2013年から、3代目代表取締役社長として経営していく中、全国青年印刷人協議会指名副議長を務める山本素之氏より、株式会社美生社の取り組みについて発表いただいた。創業68年より現在、製版から印刷も行う総合印刷会社として、さまざまな取り組みを行っている。まず、認証制度の取得である。株式会社美生社は、Japan Color認証制度の他、グリーンプリンティング認定、JPPS個人情報保護体制認定、CSR認定を近年取得した。それが社員のモチベーション向上に一役買っていると、山本素之氏は語る。社内での活動として、月一回フロア向上会議という社内環境の向上するための会議を行っている。社員誰でも参加できるため、さまざまな目線で気づきや発見があり、社内環境は日々良くなっているとのこと。社内設備として、2020年に製版RIPの更新や印刷機更新、製本機導入などを一新する予定だ。2020年に製版から製本まで一括処理できる環境が揃うにあたり、多くの課題も出ている。「今までの仕事以上の処理能力が上がることによってどのように仕事を行うか。どうやって借金を返済していくか。社員がこのスピード感についてこられるか。課題はあるが、お客様へ共感と感動を与えられるように努めていきたい」と締めくくった。
2社のプレゼンが終わった後はグループ単位に分かれ、平石副支部長の乾杯の挨拶の後、お酒を酌み交わしながら討議を行った。活発に意見交換をしながら、プレゼンテーションを頂いた2社に対し意見や質問等を発表した。
株式会社大平商会の奥村氏に対しては、加工の受注をいただけるのはどういった利点があるからなのか?大阪以外へ営業を行っているのか?今後の展開をどのように考えているのか?といった営業手法や販路についての質問が多く寄せられた。株式会社美生社の山本氏に対しては、株式会社美生社の強みは何か?導入費用をどう償却していくのか?社員とのコミュニケーションをどうされているのか?全青協議長になった方が良いのではないか?といったさまざまな質問が寄せられた。
2社にとって新たな議題や提案など、大いに参考になる意見が発表された。その場で投げられた意見・質問に対し、2社より回答を頂いた。頂いた回答は受講者側にも大いに参考になる回答であった。
最後は総評として東和塾塾長でもある作道理事長より「今後もこういった立場に捉われない気楽に参加でき、多くの人が和気藹々と意見を出し合う機会を続けていただきたい」とのお言葉を頂き終了となった。
一方的に聞くだけのセミナーではなく、他社へ自社のことを本音で語れることが、東和塾である。他社の取り組みや考え方が、自社の向上につながることもあれば、自社の取り組みを見つめなおせる機会でもあるため、他のセミナーなどとは違う大きなメリットを得ることができる。異質ではあるが新たなる発見が多い東和塾、ご参加お待ちしております。

(株式会社メインカラー 因野)


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